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令和3年10月6日静岡新聞:記事全文

見出し はりきり人生=竹灯籠作り 塚本隆男さん 竹文化継承 創作に意欲
日付 2021.10.6
新聞名 静岡(夕)
5
連載・コーナー シニア
ジャンル
記事全文 菊川市内の放置林の竹で作った灯籠をイベントで飾り、見た人の心を癒やす。診療放射線技師。70歳。ハロウィーンのカボチャやオリンピックのピクトグラム、アマビエなど、見た人が喜ぶように季節や時代に合わせた絵柄を竹に描く。点灯した時に幻想的な雰囲気を演出する幾何学的な模様もお気に入り。電動ドリルの刃を10種類以上使い分けることで、絵の細部まで表現している。「60歳になったら恩返しをしないと」。定年後に地域のためにできることはないか探したとき、放棄茶園と放置竹林の解消を目指す市民団体「たねあかり」を知り、以来メンバーとして活動している。「放置竹林の根本的な解決は難しいが、竹灯籠作りを続けることで竹に興味を持つ人が増えれば」と考える。「若い人に竹の文化を伝えたい」。さらなる創作へ意欲を見せた。