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令和3年11月17日静岡新聞:記事全文

見出し 食肉センター 来年度着工へ 県、基本設計着手 事業者の意見募る
日付 2021.11.17
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 経済しずおか
ジャンル 経済
記事全文 県は16日までに、菊川市で2025年度に稼働予定の新食肉センターの基本設計に着手した。22年度の着工を見据えて民間の食肉業者からの意見募集も並行して進め、委託先の意向や需要に沿った施設づくりを目指す。 浜松と菊川の既存施設を統合し、菊川市赤土に新設する。建設費約70億円を投じ、1日当たり牛50頭、豚850頭の処理能力を整える。既存の2施設は老朽化や稼働率低下が著しく、他県の食肉センターに出荷する県内畜産業者が多い。新センターは最新の食肉解体機や保管設備などを導入する。高い衛生管理基準を満たすことで、県内や近県への供給のほか、アジアへの輸出対応も可能にする。県や市町、JA静岡経済連などが立ち上げた協議会が14年から、センター再編を検討してきた。ただ、管理運営を担う予定だった経済連が採算面などを理由に20年に離脱。このため県が主体となり、運営を委託する民間事業者を公募する方針に改めた。県の担当者は「民間事業者との意見交換を通じて新センターの魅力を伝え、事業の参画者や利用者を確保したい」(畜産振興課)としている。