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令和3年11月29日静岡新聞:記事全文

見出し コロナ禍の思い詩に 菊川市内にポスト設置 来年1月中旬までに投函 詩集、のれん制作へ
日付 2021.11.29
新聞名 静岡(朝)
16
連載・コーナー 浜松・遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市でこのほど、「きくがわの詩プロジェクト」が始まった。コロナ禍で過ごした一人の時間を思い出して自由に詩を書いてもらおうとの趣旨。市内10カ所に詩のポストを設置した。1月中旬まで、ポストに置いてある用紙に詩を寄せ、投函(とうかん)してもらって作品を募り、詩集作成などを行う。東京都の一般社団法人野ノ編集室(工藤大貴代表)や玉川大芸術学部のほか、グラフィックデザイナーや詩人がプロジェクトを運営する。工藤代表が2年前、市内のアート交流事業に参加したことがきっかけで今回の企画が始まった。集まった詩は詩集にするほか、詩の一節をデザインしたのれんを制作したり、全作品を紹介する展覧会を開催したりする予定。工藤代表は「詩と聞くと構えてしまうかもしれないが書き始めると楽しい。気軽に書いてほしい」と呼び掛ける。プロジェクトでは外国人住民と地域住民との交流も目指している。今月16日には運営メンバーが同市赤土のブラジル人学校「シイ・ソヒゾデクリアンサ」を訪問して、生徒と詩のポストを制作した。数人の生徒はポルトガル語で詩を書いたという。詩のポストは市民協働センターや菊川文庫、小笠図書館などに設けている。