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令和3年12月2日静岡新聞:記事全文

見出し 松下智子さん 県西部初の市民後見人に選任された
日付 2021.12.2
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー この人
ジャンル 地域 西
記事全文 静岡家庭裁判所から9月、認知症や知的、精神障害などで判断能力が不十分な人に代わって財産管理や法律的な手続きなどを行う市民後見人に選任された。県西部での選任は初。68歳。-市民後見人とは。「親族後見人や弁護士などの専門職後見人以外の一般市民による後見人。同じ地域に住み、被後見人に寄り添ったきめ細やかな支援を行う。成年後見人制度に対応できる専門職の数が限られるため、新たな担い手として市民後見人が各地で求められている」-活動内容は。「精神科に入院する成人男性を担当する。菊川市社会福祉協議会の監督を受けながら日常の生活管理を行う。たとえば入院の契約など。本人による契約が難しければ代理で契約する」-選任までの経緯は。「市社協の日常生活自立支援事業の生活支援員をしている。市民後見人の制度を知り、2018年度から1年間、菊川、掛川、御前崎3市による市民後見人養成講座を受講したあと、実務経験を積んだ」 -意気込みは。「気持ちは家族のように、関わりは家族ではないように。被後見人は自分の意思を話すことができないが、それでも意思をくみ取れるよう信頼関係を築きたい」◇人権擁護委員や点訳ボランティアを長年続けた。