記事全文 |
着物に袖を通す機会の少ない人たちに、もっと気軽に楽しんでほしいと、静岡市葵区鷹匠に専門店を開いた。菊川市を拠点に着物商材をインターネット販売する会社の代表。富山県生まれ、愛知県育ちの40歳。 -店舗を構えた経緯は。「2009年から着物の通販事業を展開し、国内のほか海外にも販路が伸びている。しかし一方で、ネットビジネスの限界のようなものも感じていた。着物文化の継承には、着こなしやライフスタイルをじかに提案し、デメリットを取り除くことが急務と感じた」 -デメリットとは。 「高い、手入れが大変、着る機会が少ない、という声を聞く。着物を持っていても着る機会がなければたんすの肥やしになり、高級品は2枚目、3枚目と挑戦するのも困難だ」 -扱う商品は。「まずは着物への入り口を広げるのが目的のため、自宅で洗えて、ちょっとした外出着に着たくなるような柄や素材が中心。オリジナル品も製造し、低価格帯から販売する」-どのようなイベント開催を予定しているのか。「着付け教室のほか、ランチ会や街散策など、店舗の外に積極的に繰り出す計画。着物姿の女性があちこちで見られる街になれば、地域も活性化すると思う」◇茶道を好んだ曽祖父の影響で幼少期から着物に親しむ。職業柄もあり、週に4日は着物で過ごす。 |