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平成28年10月28日静岡新聞:記事全文

見出し 地域産業資源活用計画に認定 県内産抹茶を海外展開―菊川の「流通サービス」
日付 2016.10.28
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 経済・しずおか
ジャンル 経済
記事全文 菊川市の茶生産販売業「流通サービス」(服部吉明社長)が取り組む県内産抹茶の海外展開事業がこのほど、国の「地域産業資源活用事業計画」に認定された。県内で抹茶に適した「さみどり」「ごこう」などの品種の普及を進め、海外の需要に合わせた高品質の抹茶や玉露の商品を開発し、輸出拡大を図る。抹茶や玉露は茶樹を一定期間遮光して生産する。同社は遮光資材を取り付ける金属製の棚に太陽光発電装置を設置し、売電収入で設備投資負担を軽くして品種の転換を促進する。 静岡市葵区で25日に行われた認定書交付式で、服部社長は「海外の抹茶の引き合いは強いが、高品質で、輸出に適合する無農薬栽培の原料が足りない。煎茶が厳しい中、生産を転換していく必要がある」と述べた。認定期間は5年間。1年ごと事業費用の3分の2(最大500万円)の補助、新たな融資枠の設定、低利融資などの支援を受ける。県内事業者の同計画の認定件数は、2007年の事業開始から累計39件になった。