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平成30年12月22日静岡新聞:記事全文

見出し 菊川南陵高補助金 住民監査請求棄却―県監査委員
日付 2018.12.22
新聞名 静岡(朝)
27
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 県が菊川南陵高(菊川市)を運営する学校法人「南陵学園」に対し2017年12月に交付した私学経常費補助金を巡って前校長と法人が対立している問題で、県監査委員事務局は21日、静岡市葵区の男性(72)が起こした住民監査請求を棄却したと発表した。決定は20日付。男性は請求で、県が法人へ補助金を交付した数日後、理事長の女性が交付額とほぼ同額の1900万円を法人の評議員会に諮らずに自身らが経営する産業廃棄物処理会社の銀行口座へ送金したことが、補助金の目的外支出にあたり違法だと主張した。県監査委員は、法人の収入と支出は補助金を含めて法人全体の会計として管理されるため「支出の財源が補助金か否かは究明できない」と説明。法人が提出した17年度の報告書を基に補助金が全て対象事業費に充てられたと判断し、交付手続きにも違法性はないと結論付けた。前校長は、同法人の理事長と学園長が県の補助金を不正流用した疑いがあるとして背任容疑で県警に告発した。菊川署が10月22日に告発状を受理し捜査している。