文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年5月4日静岡新聞:記事全文

見出し くつろぎ家ライフ(3)=発酵マイスターの太田康子さん(菊川) 糀に好奇心 ふつふつと
日付 2020.5.4
新聞名 静岡(朝)
17
連載・コーナー 浜松・遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 米の香りがふんわり漂う自宅のキッチンで、太田康子さん(52)=菊川市柳=は甘酒を作ろうと糀(こうじ)や米、水を慣れた手つきで混ぜていく。太田さんは健康に良いという糀を使った調味料の研究に取り組む。蒸した米に糀菌を付け発酵させると糀になる。子育てをきっかけに体に良い食品を追求する中で、手軽に作ることができる糀食品の魅力に気付いた。「日本人が昔から生活の中で取り入れてきた発酵の力を伝えたい」と語る。自宅の発酵機で作る発酵食品は甘酒や豆糀、しょうゆ糀などさまざま。お勧めの甘酒は10時間の発酵で完成し、ミキサーでペースト状にすればドレッシングやスープなどと合わせることができる。糀は消化を助け、体調を整える効果がある。発酵マイスターの資格を持つ太田さんは「普段の食事に糀を加えて健康を維持してほしい」と普及に努める。 ゆでた野菜や焼き肉にも合うような、忙しい人でも使いやすい簡単な調理レシピを考案中。在宅の時間が増えたことを前向きに捉え、糀と向き合うひとときを豊かに楽しむ。