記事全文
令和3年5月10日静岡新聞:記事全文
見出し | 「小笠茶産地」茶文字手摘み 在来種 先人に思いはせ 菊川市茶業協会 |
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日付 | 2021.5.10 |
新聞名 | 静岡(朝) |
面 | 14 |
連載・コーナー | 浜松・遠州 |
ジャンル | 地域 西 |
記事全文 | 菊川市茶業協会は9日、同市友田の山肌に「小笠茶産地」と茶の木で作られた茶文字の手摘みを行った。JR東海道線の車内からも見える茶文字で、茶の木は100年以上続く在来種。参加者は菊川茶発展の歴史に触れながら茶摘みを楽しんだ。茶文字は富士製茶を興した原崎源作氏が明治期末、日本茶を外国人に宣伝しようとアルファベットで作ったのが始まり。1929(昭和4)年に現在の形になり、地元住民が茶草場農法で手入れをしている。茶摘みには同社の工場だった菊川赤レンガ倉庫を中心としたまちづくりに取り組む、NPO法人菊川まちいきのメンバーなどが参加した。種子から育った在来種は樹齢が長く、生育度合いは茶樹でさまざま。参加者は急斜面に植栽された茶文字の中に入り、場所によって違う葉の色を確認しながら手摘みした。同法人の大橋隆夫理事長は「茶の輸出に向けた先人の苦労を感じることができた」と振り返った。収穫した茶葉は菊川茶手揉保存会が蒸し工程まで実施し、冷凍保存した。6月ごろに菊川赤レンガ倉庫で手もみ体験会などを開くことを計画している。 |