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令和3年10月27日静岡新聞:記事全文

見出し 静鉄若手社員 菊川で研修 地場産品の販路拡大策企画 地域おこし協力隊 縁結ぶ
日付 2021.10.27
新聞名 静岡(朝)
24
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 静岡鉄道(静岡市葵区)はこのほど、菊川市商工会と連携した若手社員の人材育成研修を始めた。社員が菊川市内3事業者の商品の販路拡大を目指す。社員の大山智世さん(29)が現在、自己啓発休暇制度を利用して菊川市の地域おこし協力隊として活動しているのが縁で実現した。これまでの座学中心の研修から、実際にある地域課題に目を向けた実践的な研修を初めて行う。原材料や伝統技法など、菊川にこだわった「菊川ブランド認定商品」を販売する製茶業の丸松製茶場、レストランのココペリ、レストランのうでまくりDINING喜楽人と連携し、新卒入社4年目の社員12人が企画を考えていく。丸松製茶場には4人の社員が訪問した。深蒸し菊川茶の販路拡大に向け、佐野晋介社長らからイメージや要望をヒアリングした。「卸売りが多く、オリジナル商品が少ない」「甘みやうまみのある深蒸し茶を作れる」など課題や強みを聞き出した。今後さらに調査などを進め、販路拡大策を提案する。静岡鉄道の杉沢恒人事部長は「地域課題に取り組む難しさを感じとり、視野を広げる経験になれば」と期待した。