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平成27年6月9日静岡新聞:記事全文

見出し 登録有形文化財 指定1年で講演会 菊川「赤レンガ倉庫」
日付 2015.6.9
新聞名 静岡(朝)
21
連載・コーナー 遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 昨年4月に国の登録有形文化財に指定された茶工場の遺構「赤レンガ倉庫」(菊川市堀之内)の指定1周年を記念した講演会が6日、同倉庫で開かれた。英和女学院中・高の元教諭北野豊さんと法政大現代福祉学部の非常勤講師内藤恒平さんが演台に立った。北野さんは倉庫を使っていた茶製造会社「富士製茶」を設立した原崎源作(1858~1946年)について講演。明治時代に倉庫を菊川市内に建てた理由を「東海道本線が開通し交通の便が良かった。また全国有数の茶所である牧之原茶産地にも近かった」と解説した。茶の生産機械の改良に尽力した原崎の功績も紹介した。内藤さんは歴史的な地域資源を生かしたまちづくりをテーマに話した。倉庫を管理するNPO法人「菊川まちいき」の大橋隆夫代表は「文化の発信拠点として今後も多様なイベントを開いていきたい」と話した。