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平成28年2月6日静岡新聞:記事全文

見出し 高校生の力で地域活性化 菊川市と小笠高が連携協定
日付 2016.2.6
新聞名 静岡(朝)
9
連載・コーナー 政治 しずおか
ジャンル 県内政治
記事全文 若い世代の行動力や発想を地域活性化に生かそうと、菊川市と県立小笠高が5日、地方創生に関する連携協定を結んだ。市によると、高校と自治体の包括的な連携は全国でも珍しいという。昨年作成した地方創生に関する総合戦略を実行するため若者の力を必要とする市と、特色あるカリキュラムを打ち出したい高校の意図が合致した。生徒の教育や地域産業の振興といった分野で両者が協力する。具体的には、同校の生徒が地域課題などをテーマに設定して1年間掛けて進める課題研究を、市がバックアップ。市幹部の講師派遣や職員のグループワークへの参加などで課題研究の提言力を高めていく。課題研究を通じて菊川の将来を担う人材を育成につなげる。学校側には地方行政や地域課題に高校生のうちから興味を持つことで、主権者教育の一環にする狙いもある。市役所で開かれた締結式で協定書を交わした太田順一市長は「連携を通じてふるさとの良さを再認識してもらい、卒業後も地元に住んでもらえるようにしたい」、伊藤公介校長は「課題意識を育む第一歩。地域社会に提言できる人材育成につなげたい」とそれぞれ話した。