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平成28年10月25日静岡新聞:記事全文

日付 2016.10.25
新聞名 静岡(朝)
18
連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域西
記事全文 菊川市消防本部は24日の市議会全員協議会で、市消防団の新組織体制の要綱を示した。団員の減少対策として小学校区単位に分団を再編し、勧誘の活性化を図りやすい体制を築く。さらに、平日日中の火災に迅速に対応できるよう出動を火災に限定した「機能別消防団」を新設する。市は再編に必要な条例改正案を市議会2月定例会に上程、2017年4月からの運用開始を目指す。 同市の消防団員は8年前から減少し、近年は定員数を下回っている状態。新体制では地区ごとの「部」を廃止し、小学校区単位で10分団を編成し、幼少時からの友人同士で勧誘することを期待した。県によると、県内ではイベントでのPRや地元商店での割引などで団員募集が行われているが、組織体制を見直すアプローチは初めてという。団員の多くが被雇用者で、平日の昼間に発生した災害への対応も課題だった。出動を火災時に限定した機能別消防団は、市役所にポンプ車を配備。団員になっている市職員がこのポンプ車を活用することで、素早く出動できる。