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平成30年1月20日静岡新聞:記事全文

見出し 手揉み紅茶 製造、審査―菊川、技術向上へ研修会
日付 2018.1.20
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 経済・しずおか
ジャンル 経済
記事全文 県茶手揉保存会(住田恵朗会長)は19日、手揉(も)み紅茶の研修会と品評会を菊川市の県茶業研究センターで開いた。県内各支部の会員や同センター職員ら約65人が参加した。品評会には主に2017年9月下旬から10月上旬にかけて摘採された茶葉を手揉みした43点(前年比8点増)が出品された。同センターの職員2人と静岡大の中村順行特任教授が、外観と内容を確かめ、茶葉が手揉み茶らしく細長く伸びているかや、渋味、香り、うま味のバランスなどを評価した。審査長を務めた同センターの畑中義生上席研究員は「製造技術は年々向上している」と話した。手揉み紅茶は収穫した生葉を乾かす「萎凋(いちょう)」処理を施し、その後の全工程を焙炉(ほいろ)で行うのが特徴。茶葉は揉む過程で発酵が進む。製造と審査研修では焙炉で茶葉を丁寧に揉み込み、品評会と同様の方法で出品茶の外観や内容を確かめた。手揉み緑茶のような上質な茶を発酵茶でも製造し、技術向上や商品化につなげようと14年から実施。住田会長は「県民の手揉み紅茶への関心を高めたい」と話した。