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平成30年4月27日静岡新聞:記事全文

見出し 菊川の棚田「千框」と茶草場 動植物、絵本で紹介―市が制作 小中校に配布へ
日付 2018.4.27
新聞名 静岡(朝)
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連載・コーナー 中東遠
ジャンル 地域 西
記事全文 菊川市はこのほど、同市倉沢の棚田「千框(せんがまち)」周辺の動植物を紹介する絵本「はるのたなだで」を制作した。「千框」や世界農業遺産の茶草場農法を取りまく生物多様性について市民らに知ってもらおうと200冊を用意した。市内の小中学校など計114施設に配布される。絵本は主人公のサトシ君がニホンアカガエルに変身し、生き物の視点から棚田と茶草場の生物の営みを紹介する内容。静岡大学棚田研究会のキャラクター「センガ・マーチ1世」を作者名に据え、33ページにわたって実際の風景のイラストがあふれている。制作には茶草場と棚田を管理・保全するNPO法人せんがまち棚田倶楽部や同研究会などが協力した。同市茶業振興課の担当者は「お茶のエシカルな部分にも興味を持ってもらうきっかけになればうれしい」と思いを語った。市内の小中学校に配布されるほか、市役所茶業振興課や小笠図書館など市内29カ所にも設置される予定。