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平成30年10月17日静岡新聞:記事全文

見出し 学園長「事実無根」―菊川南陵高 補助金不正疑い
日付 2018.10.17
新聞名 静岡(朝)
30
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 菊川市の菊川南陵高を運営する学校法人南陵学園の小野和利学園長は16日、県庁で記者会見し、同校の後藤雅典校長が自身を背任容疑で告発した内容について「事実無根。不正流用は一円たりともない」と述べて、後藤校長らを同日、名誉毀損(きそん)などの疑いで静岡中央署に告発したと明らかにした。小野学園長は負債を抱えた学園の支援に入った7年ほど前から、自身や自身が経営する会社から学園に億単位の資金援助をし、その後も学校の経理担当者の求めに応じて貸し付けを重ねていると説明した。学園の口座から県補助金が入金された直後に出金し、評議員会の承諾なく会社の運営に回した点など、校長側が背任と指摘する行為に関しては「貸付金を返してもらったということ。補助金はひも付きではなく違法性はない。現状でも会社からの貸付金の方が多い」と主張した。「学園はさまざまな事情で計画通りの入金がないことも多く、会社との間でやりとりしながら運営せざるを得なくなっている」とも述べ、「校長も承知のはずなのに、生徒を不安にさせる行動をしたのは我慢できない」と語気を強めた。小野学園長は近く生徒や保護者に自ら状況を説明し、評議員会で必要と判断されれば第三者による調査を実施する考えを示した。