記事全文
平成31年3月30日静岡新聞:記事全文
見出し | 統一地方選2019しずおか=原発地元 ともに無投票 有権者「物足りない」―県議選 御前崎、菊川選挙区 |
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日付 | 2019.3.30 |
新聞名 | 静岡(朝) |
面 | 4 |
連載・コーナー | 政治しずおか |
ジャンル | 県内政治 |
記事全文 | 中部電力浜岡原発の地元4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)のうち、御前崎、菊川の2選挙区(いずれも定数1)は29日、自民現職以外に立候補者は現れず、御前崎が3期連続、菊川が2期連続で無投票当選。再稼働の問題や安全協定の行方など原発を巡る諸課題が山積する中、「論戦なし」の結末に物足りなさを感じる有権者の声も聞かれた。浜岡1、2号機の廃炉に関心がある御前崎市比木の元教員宮本勝海さん(83)は「地元住民は原発に対してさまざまな思いがある。選挙戦になれば、地域の課題を考える機会になったのではないか」と心境を語った。同市内では、1票を投じる選択の機会がなかったことを心残りに思う有権者もいた。60代女性は「地震や津波が懸念される状況下で再稼働への動きがある浜岡原発は争点の一つになっていいはず。選挙戦で賛否両論を聞きたかった」と嘆いた。菊川市潮海寺の自営業宇佐美竜一さん(35)は「(原発のことを)考えている人が少ないと感じる時がある」と現状を分析した上で、「若い世代などほかにも立候補者が出ていたら、世代ごとの議論につながったのかもしれない」と思いを巡らせた。 |