文字のサイズ

小 中 大

記事全文

平成31年4月28日静岡新聞:記事全文

見出し 水墨画家鉄心さん 100回目の回顧展―菊川
日付 2019.4.28
新聞名 静岡(朝)
20
連載・コーナー
ジャンル 地域 西
記事全文 東洋水墨美術協会の創始者で2008年に亡くなった水墨画家佐々木鉄心さんの第100回回顧展が27日、菊川市本所のギャラリー画禅庵で始まった。5月4日まで。佐々木家所蔵の水墨画約50点のほか、亡くなる半年ほど前に市内の知人宅のため書いたふすま絵を、所有者から借りて初公開した。ふすま絵は「竹蘭菊梅」の4枚連作。水墨画の基本として特に思い入れがあったという題材で、濃淡やにじみの技法が凝縮されている。ほかに石や竹、茶の枝などで作った約80点の画印も展示した。回顧展は菊川を拠点に国内外で活躍した鉄心さんの業績を伝えようと、長男寛直さん(49)が月1回の頻度で作品を入れ替えながら開いてきた。寛直さんは「父は水墨画の楽しさを広めるために活動していた。この節目の機会に、より多くの人に触れてほしい」と話した。