文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年2月21日静岡新聞:記事全文

見出し 大村さんしのび作品展 京アニ事件犠牲 夢への足跡を紹介 菊川
日付 2020.2.21
新聞名 静岡(夕)
2
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 昨年7月の京都アニメーション放火殺人事件で犠牲になった元同社社員大村勇貴さん=当時(23)=の作品展「ぼくの絵本 大村勇貴展」が21日、出身地菊川市の菊川赤レンガ倉庫で始まった。常葉大造形学部(静岡市葵区)在籍中に創作した数十点を家族や学生時代の仲間たちが展示した。24日まで。卒業制作「どっくんどっくん」は、生命の誕生から進化の過程を描いた28枚を蛇腹につなげた大作。発泡スチロールを削った擬音語の造形物をつるし、空間全体で迫力を体感できる工夫を施した。絵本「うーちゃんのまつざき」は松崎町を訪れた子どもが不思議な生き物と旅をする、心温まる作品。それぞれ大村さんが制作時に記した作品紹介文を添えている。当時使っていた画材の展示、制作風景を収めた映像の上映もあり、創作に夢を懸けた大村さんの足跡がうかがえる。開館は連日午前10時から午後5時まで。