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県は31日、富士宮市と菊川市で新たに新型コロナウイルス感染者が計3人確認されたと発表した。県内の感染者は11人になった。県は同日の記者会見で、感染者が大幅に増加している東京や大阪などを念頭に「本県も1、2週間で急速に患者が増える可能性がある」と県民に警戒を強く呼び掛けた。県などによると、富士宮市で感染が分かったのは市内居住の男性とその同居者。2人は20日から23日にかけて関西方面に滞在し、帰宅後の24日から男性に発熱とせき症状が現れた。男性は30日に医療機関での受診を通じてPCR検査を受け、陽性が判明した。酸素吸入を受け、中等症という。同居者も28日から発熱があり、31日の検査で陽性と分かった。男性は30日までに複数の医療機関を受診したり、金融機関と飲食店を利用したりしたが、濃厚接触者はいないという。菊川市の感染者は市内に住む20代の女子学生で、28日に留学先のアイルランドから帰国。成田空港の検疫所でPCR検査の検体を採取後、そのまま親族の運転する車で菊川市に帰宅した。30日に検疫所から陽性結果の連絡を受け、31日に自家用車で医療機関に入院した。県によると、女性は帰国時は無症状で、公共交通機関を利用しないと分かったため「検疫所から帰宅が許された」と話しているという。帰宅後はほぼ自室で過ごしていた。 県は女性を空港に迎えに行った親族と、女性の同居家族の計5人を濃厚接触者と認定。31日にウイルス検査の検体を採取し、1日に検査する予定。 |