文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年10月6日静岡新聞:記事全文

見出し がんばらまいか 浜松・遠州=エール!ぐるっと沿線 JR東海道線 菊川駅 菊川市
日付 2020.10.6
新聞名 静岡(朝)
16
連載・コーナー がんばらまいか 浜松 遠州
ジャンル 地域 西
記事全文 水辺活用 多様な競技 堤防道路に“マラソンコース” 菊川スポーツコミッション 菊川市の菊川スポーツコミッション(本田高一理事長)が、菊川の水辺を市民スポーツに活用する構想を進めている。11月14日に堤防道路を使った初の大会「菊川マラソンチャンピオンシップ」を開催予定。将来はカヌーやスケボーなど、多様な競技ができる場になるよう提案していく。菊川駅の南東約600メートルの仲島1号公園を発着地に、八王子橋、新川橋を渡って堤防道路を周回する約2キロのコースを設定した。大部分が歩行者や自転車の専用区間で景観を楽しみながら安全に走ることができる。 堤防道路を所管する国土交通省浜松河川国道事務所は、4年前に水辺の活用を探る官民プロジェクト「ミズベリング菊川」を発足させ、利用を希望する市民に前向きに協力している。危険で近づきにくかった水辺のイメージは変わりつつある。本田理事長は「長距離の練習に適しているし、市民の思い入れが強い川。みんなが楽しめる場にしていければ」と夢を描く。次回は天浜線・気賀駅 ぐるっとグルメ=箸でいただくフレンチ 「西欧料理サヴァカ」 くつろぎ空間 ジビエも話題 菊川市沢水加(さばか)の「西欧料理サヴァカ」は山あいにたたずむ隠れ家的料理店。菊川駅から車で15分。木のぬくもりを感じられる店内では、フレンチシェフの山口祐之さん(54)=青森県出身=が手がける本格的な料理を楽しめる。特に希少価値の高いジビエ料理が話題を集めている。サヴァカで人気のジビエはツキノワグマ、ノウサギ、ハクビシンなど。「特殊な料理と思われがちだが、知識と経験のあるプロがしっかりと調理すれば、年代を問わず誰でも召し上がることができる」と山口さんは自信をのぞかせる。大阪やフランス・パリで腕を磨いた山口さんが菊川に店を構えたのは2002年。山と海の食の恵みに魅せられたという。厳選食材にフレンチの技法を取り入れ、サヴァカの料理として表現する。山口さんは芸術家とも親交があり、店内には日本画作品などが飾られている。くつろげる空間で、逸品を箸で味わえる。ノンアルコールカクテルも豊富。 ▽店舗情報 菊川市沢水加791の11 <電0537(37)1820>。月、火曜定休 おすすめ情報=芸術発表や交流の場に 菊川赤レンガ倉庫JR菊川駅から徒歩2分。商店街に立つ菊川赤レンガ倉庫は近代れんが建築の貴重な遺構で、国の登録有形文化財。1890年代に造られた「富士製茶」再製工場の一部とされる。2階建て、延べ床面積約160平方メートル。土地区画整理事業で解体の危機に直面したが、地元有志のNPO法人「菊川まちいき」が粘り強い活動で保存を実現した。市民の芸術発表や交流の場として活用されている。