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令和2年12月18日静岡新聞:記事全文

見出し 全国高校駅伝 20日号砲 男子 浜松商 都大路の県記録更新狙う 女子 常葉大菊川 総合力で最高成績超えへ
日付 2020.12.18
新聞名 静岡(朝)
13
連載・コーナー
ジャンル スポーツ
記事全文 全国高校駅伝は20日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。都道府県代表の男女各47校が参加する。県勢は7区間42.195キロの男子に浜松商、5区間21.0975キロの女子に常葉大菊川が出場する。(メンバー表の○は主将)都大路の県記録更新狙う 男子 浜松商男子の浜松商は4年ぶり17度目の出場。2015年に8位の加藤学園が出した2時間5分9秒の都大路での県最高記録更新を狙う。日向監督は近年加速する高速レースを想定し「先頭集団にどこまで粘ってついて行けるかが勝負」ともくろむ。エースの尾崎は11月の競技会で5000メートルの県高校新記録となる13分54秒88をマークし調子を上げる。最長区間の1区(10キロ)を下見し「後半の下りでペースアップに対応したい」とイメージを膨らませる。各校の主力級がしのぎを削る1区で28分台を目指す。牛も11月に入り5000メートルで尾崎に次ぐ県高校ランク2位の14分13秒89と自己記録を更新し、上り調子だ。下りが続く4区(8・0875キロ)で起用される可能性が濃厚。「8キロは何度もレースで走っている」と自信をのぞかせる。県大会7区区間賞の主将飯塚は3区(8・1075キロ)と4区を下見し、8キロを24分台に目標設定。12月の市町対抗駅伝11区で区間賞を獲得するなど上向きで「前半から攻めて粘りたい」と気持ちを高ぶらせる。 氏名 学年 出身中学 5000メートル今季記録 尾崎健斗(3年、湖西新居)13分54秒88 山崎心瑛(2年、浜松三ケ日)15分32秒66 牛誠偉(3年、浜松入野)14分13秒89 平野竜我(3年、浜松南部)14分42秒44 鈴木陽道(2年、磐田竜洋)14分56秒01 中川力(3年、浜松与進)14分59秒98 ○飯塚厚(3年、裾野須山)14分28秒13 杉本翔悟(3年、湖西岡崎)15分36秒66 伊藤海心(2年、森旭が丘)15分20秒97 大村良紀(2年、浜松北浜)15分35秒76 総合力で最高成績超えへ 女子 常葉大菊川女子の常葉大菊川は2年連続8回目の出場。八木本監督が「今年は穴がない」と自信を示す総合力の高さで、昨年果たせなかった同校最高成績の18位超えに再び挑む。昨年から主軸を担う町に続く存在として、この1年で3000メートルの自己記録を16秒縮めた久野が台頭。今季の記録では町を上回り、成長著しい。同監督は「2区までで(大勢が)決まる」とし、この2本柱を1区(6キロ)、2区(4・0975キロ)に据える考えだ。2年続けて1区を任されることになりそうな町は、区間22位に終わった昨年の反省を踏まえて「しっかり先頭集団につき、後半の上りも集中を切らさず走りたい」。久野は「10位以内で次につなげられたら」と理想の展開を描く。3区(3キロ)と4区(同)は主将の舞谷、鈴木に加え、けがで県大会を回避した横道もメンバー争いに割って入る勢い。5区(5キロ)は県大会で復活の走りを見せた菅谷が有力で、「目標にしていた舞台。結果を出したい」と意欲を示す。 氏名 学年 出身中学 3000メートル今季記録 町碧海(3年、島田一)9分33秒07 久野桜彩(3年、袋井浅羽)9分32秒95 ○舞谷恵(3年、静岡安東)9分54秒12 鈴木笑理(3年、湖西新居)10分0秒10 横道亜未(3年、浜松都田)― 後藤美咲(3年、菊川岳洋)10分7秒47 沖千都(2年、御前崎浜岡)10分0秒83 ◇…過去10年間の県勢成績…◇【男子】 記録 優勝校 2010第61回浜松日体2時間7分10秒(12)鹿児島実(鹿児島) 11 62 浜松日体2時間6分7秒(7)世羅(広島)12 63 島田2時間9分4秒(26)豊川(愛知)13 64 加藤学園2時間9分1秒(32)山梨学院大付(山梨)14 65 加藤学園2時間8分22秒(25)世羅(広島)15 66 加藤学園2時間5分9秒(8)〃 16 67 浜松商2時間6分54秒(14)倉敷(岡山)17 68 浜松日体2時間5分22秒(6)佐久長聖(長野)18 69 韮山2時間8分20秒(19)倉敷(岡山)19 70 島田2時間8分28秒(46)仙台育英(宮城)【女子】2010第22回 常葉菊川1時間11分19秒(18)興譲館(岡山) 11 23 三島北1時間14分43秒(40)豊川(愛知)12 24 常葉菊川1時間10分10秒(18)立命館宇治(京都)13 25 島田1時間11分39秒(28)豊川(愛知) ※常葉菊川1時間10分29秒(18)15 27 常葉菊川1時間12分43秒(44)世羅(広島)16 28 島田1時間11分34秒(31)大阪薫英女学院(大阪) 17 29 常葉大菊川1時間10分16秒(19)仙台育英(宮城) 18 30 島田1時間11分39秒(30)神村学園(鹿児島)19 31 常葉大菊川1時間12分8秒(25)仙台育英(宮城)※丸数字は順位。女子第25回の常葉菊川は東海地区代表全国展望 男子 連覇狙う仙台育英男子は前回覇者で連覇を狙う仙台育英(宮城)が軸となる。都道府県予選会を全国トップタイムで通過。前半で流れをつかむため、昨年アンカーを務めた吉居を1区で起用することも想定される。都道府県予選会でタイム2位の佐久長聖(長野)は伊藤、越ら隙のない陣容で挑む。昨年2位で力のある留学生を擁する倉敷(岡山)と世羅(広島)も優勝争いに絡んできそうだ。女子 神村学園が中心女子は神村学園(鹿児島)が中心になりそうだ。昨年2位に入ったメンバーが全員残り、都道府県予選会で全国トップの1時間6分4秒をマーク。余勢を駆って2年ぶりの頂点を目指す。仙台育英は2年連続の男女同時制覇を狙う。昨年4区で区間賞の山中、日本選手権1500メートル2位の米沢奈々香(浜松北浜中出)ら昨年の優勝メンバーがけん引する。