文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和2年12月25日静岡新聞:記事全文

見出し 静岡ものづくり最前線=タクシー用飛沫感染防止シート 松下シト 運賃やりとりも簡単
日付 2020.12.25
新聞名 静岡(朝)
9
連載・コーナー 経済しずおか
ジャンル 経済
記事全文 タクシー車内での新型コロナウイルス飛沫(ひまつ)感染防止対策用に開発したシート。車種別に設計し、計7車種の専用シートを取り扱っている。90センチ四方の塩化ビニール製のシート2枚で運転席のみを囲う形状。助手席に客を乗せても感染防止につながり、エアコンの風を後部座席まで届けることができる。2枚のセパレート構造のため、運転席のリクライニングも可能。マジックテープなどで天井に固定するため、取り外しが容易であり、外した状態で洗浄や消毒を行うことができる。8月に発売した。菊川タクシー(同市加茂、海瀬浩行社長)の協力で開発した商品。同社では松下シートの商品が開発される前まで、別の会社の製品を使っていたが、空調が効きにくかったり、運賃のやりとりが難しかったりと課題が多かったという。松下シートの松下吉伸社長(52)が何度も菊川タクシーに通い、運転手の意見を取り入れて完成した。販売価格は社会貢献の一環として、5千~8千円に設定。松下社長は「地元の企業のつながりで誕生した商品。少しでも地域の役に立つことができれば」と話す。同社では感染症対策用のビニール製品をオーダーメードでも製造中。企業情報 菊川市高橋2440の9。1932年設立。従業員4人。