記事全文
令和3年6月1日静岡新聞:記事全文
見出し | 菊川 ブラジル夫婦殺傷 被告が無罪主張 地裁浜松支部 初公判 |
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日付 | 2021.6.1 |
新聞名 | 静岡(夕) |
面 | 3 |
連載・コーナー | ― |
ジャンル | 社会 |
記事全文 | 菊川市で2020年2月、ブラジル人の夫婦を殺傷したとして、殺人と傷害の罪に問われた住所不定、無職の山口正文被告(65)の裁判員裁判初公判が1日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)で開かれた。山口被告は「現場に行っていない。犯行を否定する」と無罪を主張した。冒頭陳述で検察側は、殺害されたデ・ソウザ・マルコスさんと山口被告が事件当時、同じ工場で働いてたと接点を指摘。犯行に使われた車の逃走経路や現場資料のDNA型鑑定の結果など立証方針を説明し、「詳細は今後の証拠調べで明らかにする」と述べた。弁護側は、検察側が山口被告のマスクやジャンパー、車に被害者のDNA型と一致する血液が付着していたのを証拠にしていると明らかにした上で、「第三者が付着させた可能性があるし、そもそもマスクとジャンパーを購入していない」と反論した。起訴状によると、山口被告は昨年2月17日、菊川市赤土の派遣社員マルコスさん=当時(44)=の自宅敷地内で、マルコスさんの左胸などを刃物のようなもので複数回突き刺して失血死させた上、マルコスさんの妻=当時(43)=の腕を切りつけて約2カ月のけがを負わせたとされる。 |