文字のサイズ

小 中 大

記事全文

令和3年12月10日静岡新聞:記事全文

見出し 菊川 児童ひき逃げ疑い 80代男に逮捕状
日付 2021.12.10
新聞名 静岡(朝)
29
連載・コーナー
ジャンル 社会
記事全文 菊川市で9日朝に集団登校中の児童5人が重軽傷を負ったひき逃げ事件で、菊川署は同日午後、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、軽乗用車を運転していた80代の男の逮捕状を請求した。同署によると、同日午前7時半ごろ、菊川市本所の市道で集団登校をしていた六郷小の児童約30人の列に、背後から通り過ぎようとした軽乗用車がぶつかったという。けがをした児童5人のうち、3年の女児(8)は右足の指を骨折する重傷。1年の女児(7)、2年の女児(8)、5年の男児(11)、6年の男児(11)は肩や腰などを打撲した。複数の児童が軽乗用車のナンバーを目撃していたという。現場は同校の北約270メートル。道幅は約3メートルで、乗用車が1台通れる程度。外側線はなかった。現場市道 児童半数の通学路 六郷小菊川市教育委員会によると、現場の市道は六郷小の全校児童(5月現在440人)の約半数が通学路として利用していた。菊川の堤防の上を歩き、切り通しを通って学校に向かう道のり。普段の車通りは少ないが、切り通しの斜面が崩落する恐れや道幅の狭さを危険視する声が学校関係者や地域住民から上がっていた。市教委などは通学路の変更を検討したが、代替の市道は車両の通行量が多く危ないと判断し、変更しなかったという。市教委は9日、市内の全12小中学校に通学路の見守り強化を指示した。登下校時に通学路に立つ教職員を増員し、児童や生徒への交通安全指導も再度徹底する。松本嘉男教育長は「引き続き地域と連携し登下校時の見守りを行い、このような事故が起きないよう努める」とのコメントを出した。